桐壺・藤壺

2005年3月15日 源氏物語
ではさっそく、源氏物語論行きます。
くだけた論、ということで漫画「あさきゆめみし」をレビューという形にしてみました。この漫画、受験時代に誰もが読んでいるのではないかと思います。さらっと読める割にはかなり本文に忠実で、本当に役立ちますもんねー。

源氏物語は、主人公光源氏のお父さんの桐壺帝と、桐壺の更衣という源氏のお母さん二人の恋愛話から始まります。

この桐壺の更衣(この後は桐壺、と略します)は身分が低いのにその可愛らしさで天皇に見初められたという、シンデレラストーリーの王道をいく人です。しかし、そのために他の女性からいじめられてしまいます。終いにはそれで病気が悪化して死んでしまいます。
光源氏が生まれてすぐ死んでしまうので、源氏は母の顔を知らないで育つ訳です。このことが源氏はマザコンと言われる所以となります。

その後帝は桐壺にそっくりな藤壺を自分の后に迎えるのですが、源氏は成長するとこの藤壺を愛するようになります。みんなが「藤壺は桐壺にそっくり」だと言うので、母の面影を求める幼い源氏は藤壺を母のように姉のように慕っていたのですが、成長するとそれが恋になっていた訳です。

…自分で書いてて思ったのですが、なんか昼ドラチックな話ですね。昼ドラ作ってる人は源氏物語とか好きなのかな。ドロドロ具合では負けてませんよねえ。

しかし藤壺は源氏の父の妻です。そんな恋が許される訳がありません。藤壺に受け入れてもらえない寂しさから源氏は色々な女性に走るようになるのです。

そう考えると源氏もかわいそうな人だなーと思います。プレイボーイだのなんだの言われてますけど、本気で好きになった人とは結ばれないという。(密通しちゃって子供まで孕ませますが、それで結局罪を背負っちゃう訳ですからね…)
あと、幼い頃に母にちゃんと愛されてない子供はそのトラウマを大人になっても引きずるらしいので、源氏にもそういう面があるのかな?と思います。

この桐壺・藤壺との関係が源氏物語のメインテーマであろうと思われるのですが、私は個人的にはこの人達にそれほど興味はなかったりします。それより脇を固める女性達が魅力的だと思ってます。(卒論も「浮舟」をテーマにしましたし。)

という訳でこの話はこのへんで。次回から脇を固める女性編に入っていきます!

コメント